トムヤムクンの凄さ、その効能についてお伝えしますね

中国の「フカヒレスープ」、フランスの「ブイヤベース」と並び、世界三大スープの一つとして数えられるトムヤムクン, その秘密に迫ります。
皆さんどうもこんにちは。さて、トムヤムクンは、世界三大スープの一つと言われています。もともと「トムヤムクン」とは「トム」と「ヤム」と「クン」という言葉が合体してできた名前で、それがトムヤムクンとなっています。

では、このそれぞれの単語のタイ語の意味を説明しますね。「トム」とは、「煮る」を意味し、「ヤム」は「混ぜる」、そして「クン」とは「海老(エビ)」のことを表します。つまりエビを混ぜて煮たスープという意味になるわけです。もちろんそんな簡単にエビを混ぜただけでは、もちろん本場の味にはなりませんよ(笑)。

トムヤムクンは、その味だけでなく、風味も独特のものがあるということをお気づきの方もいらっしゃるでしょう。そうです、香り豊かな、香草つまり、ハーブが入っています。レモングラス、こぶみかんの葉っぱ、タイ生姜(しょうが)を入れています。そしてもちろんパクチーも入れています。 これらの香草(ハーブ)が味をより一層引き立てるのです。

ちなみに、レモングラスって変わった名前だと思いませんか?グラスって草の意味がありますよね。そうです、レモンの香りがする草(grass)だからレモングラスなんですよ。レモングラスは、タイ料理だけでなく、マレーシアやベトナムなどの東南アジアのお料理や、インド・スリランカといった南アジアで、スープに使われたり、グリーンカレーなどのカレーにも使われたりもします。そして、おしゃれなハーブティーにも使われたりもするんですよ。

他の香草をタイ語で紹介すると、こぶみかんの葉は、バイマックルート、生姜(しょうが)は、カーと言います。もちろんアクセントが大事ですが、熊本弁があるように、タイでも地方で訛りがあるので、若干のアドリブは必要ですが、そげん深く考えんでも「ヨカタイ!」(熊本弁)。

トムヤムクンスープの秘密

さて、この香草(ハーブ)の香り漂うトムヤムクンですが、実は、このスープとっても体にいいんです。冬など寒いときや、風邪を引いたときに食べたことがある方は、ご存知だと思いますが、生姜(しょうが:ナンキョウ)である、カーが入っているので、体は凄く温まります。中国や日本でも生薬の一つとして使われていますよね。

 

日本ではあまり耳にしない他のハーブも実は、抗がん作用があり、体に大変いいんです。生姜(カー:ナンキョウ)やこぶみかんの葉(バイマックルート)も、ベータカロチンの数十倍から数百倍もの抗酸化作用があり、皮膚や消化器官のがんを予防するといわれています。そして、多くの東南・南アジアの料理でも使われているレモングラスは、消化器系のがんを引き起こす細菌の抗菌作用があるといわれています。

 

これらのことは、タイの名門大学の一つである、カセサート大学のスワディ博士の研究チームと、京都大学の大東肇教授の研究チームが、タイの消化器系のがんの発生率が、欧米や日本などの他のアジア諸国に比べて半数以下であることに注目して研究した結果わかったそうです。120種類もの食材を調べた結果だそうなので、とても驚きですね。だから皆さんも、トムヤムクンを食べて健康になって下さい。

トムヤムクン エビのスパイシースープ

 

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