トムカーガイってどんなスープなの?


さて、世界三大スープの一つであるトムヤムクンについては、紹介しました。もう一つトムヤムクンに似たスープがあるのはご存知でしょうか?名前は、トム・カー・ガイといいます。そうです、ココナッツの香りがプーンとしてくる白いスープがトムカーガイなんです。この意味はどんな意味かといいますと、トムヤムクンのページで説明しましたが、トムは「煮る」、カーは「ナンキョウ」(生姜)、そしてガイは、「鶏肉」を表しています。これら三つの言葉が合わさってトムカーガイになっています。タイ語の勉強になりました。

さて、では詳しく使われているハーブなどに目を移して見ましょう。トムヤムクンをはじめ、多くの料理で、ハーブや生姜などがよく使われます。名前の一部になっているカー、すなわちナンキョウは別名タイ生姜(ショウガ)とも言われたりします。ただ、日本のショウガとはちょっと違った味がします。少し辛くて、独特の香りを持ちます。この香りが、肉の持つ臭みを消してくれるんですね。そしてタイ料理のトムカーガイに含まれるナンキョウは、抗菌・抗がん作用もあることが研究の結果から分かっております。だから体にとってもいいんです。トムカーガイは成分としては、ビタミンB1、B2、カルシウムを豊富に含んでいます。そうなんです!カルシウムも入っているんですよ。

それ以外の特徴的なハーブとして、こぶみかんの葉も入っています。スープやカレーによく入っているのを見かける方も多いのではないでしょうか?このこぶみかんの葉は、タイ料理だけでなく、アジアのいろいろな国でも使われています。成分としては、かつて日本でも大ブームを引き起こした体にいい代表格のベータカロチン、ビタミンA,B2,C,カルシウムが入っています。トムヤムクンの方にも入っていますので是非お試し下さいね。

トムヤムクンのトムカーガイの秘密

あと特徴的なものとして、プリッキー・ヌーが入っています。見た感じは唐辛子なのですが、日本で言う普通の唐辛子とはちょっと異なります。タイ料理で使われるこのプリッキー・ヌーは、通常のものよりも激辛いんです。寒いときに飲むとあったまりすぎるかもしれません。もちろん暑いときに食べる辛いタイ料理も最高に美味しいですね!その立役者の一つがプリッキー・ヌーなんです。成分としては炭水化物、たんぱく質、ビタミンB1,B2,C,そして鉄分が含まれており、抗酸化作用があるといわれます。ちなみにプリッキー・ヌー、実は意味は「ねずみのふんのような」という意味も有るんです。合コンとかに使えるネタです(笑)

そしてトムヤムクンの「トムカーガイ」をその白い色に仕上げるのはココナッツです。成分としては、ビタミン,ミネラル、葉酸が含まれます。さらに特徴的なこととして含まれるココナッツの脂肪分は体内ですぐに吸収されて、エネルギーに変えられる性質があるんです。体にいい成分が入っていて体内への吸収も早い。タイ料理が人気な秘密は、単に美味しい(マウイ)というだけでなく、成分的にも性質的にも素晴らしい食材からできているということもあるんです。美味しくて体がよくなる美容にもよいトムカーガイ。

トムカーガイ

 

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